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教育や文化のコラム
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「知恵」−問題を見つけ、知識を駆使して解決する力
                                                         08.01.09
先日、生徒のB子さんのお母さんと、今後のB子さんの学習進度や計画について、
1時間半ほどお話させていただきました。

そのお話の中で「これからの時代は、“知識”よりも知識を駆使する“知恵”がより
重要
になる」という内容のお話をしたのですが、『日経ビジネス』 2008年1月7日号に
関連のありそうな記事がありました。
『有訓無訓』というコラムで、ノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈博士が下記の
タイトルで、お話されています。
   “サイエンスの心“ が日本の限界打ち破る
−−−−−−−−−−−−−−−−−引用開始−−−−−−−−−−−−−−−−
 戦後の日本は「技術立国」「モノ作り大国」を旗印に躍進しましたが、依然としてサイエンスの
神髄には近づけなかった。 日本の社会全体が大きな壁にぶつかっている今、どうしたら乗り
越えられるのか分からずに立ちすくんでいるのが何よりの証拠です。
  −中略−
 私が大学を卒業した1947年頃は真空管が全盛の時代でした。 日本本土を空襲した
B29爆撃機には、1機当たり1000個ぐらいの真空管が使われていました。 しかし、真空管を
どんなに研究しても、トランジスタやICは生まれなかった。 限界を超えるブレークスルーを
起こす原動力となったのは、エネルギーは量子化されているというまったく新しい理論でした。
 日本人は今こそ、サイエンスの心を通して、何が問題なのか、自分たちは何を知らないのか、
どこに限界があるのかをとことん考え抜くべきなのです。 与えられた問題を解くのはなく、
解くべき問題を自分で見つけ出して核心にせまる
。 限界を見極めて挑戦すべきことを
明らかにする。 日本が変われるかどうかはそこにかかっています。 
−−−−−−−−−−−−−−−−−引用終了−−−−−−−−−−−−−−−−
サラリーマン時代、「仕事の出来るヤツ」はまさにこのように、知識や経験を駆使して知恵を
絞り、自ら問題を発見し、解決できる人間でした。

このような“知恵”を持つ人間は、与えられた問題の決まった答えだけを解答させようとする
今日の受験勉強世代からは200%生まれてきませんし、知恵を持たなければ社会人に
なっても単なる“役立たず”で終わってしまいます。

こうした「知恵」をつけるためには、たくさんの経験やその過程での失敗や成功が必要です。
学校の勉強だけではなく、部活動・クラブ活動・地域の行事・家庭でのお手伝いなどなど
いろいろなモノにトライしてみましょう!(^_^)v

08.01.09

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